血尿が出るまで人物を切り抜く。
はいどうも、チュートリアル第2回です。
何年か前に多角形選択を使うという幻海よりも戸愚呂弟寄りの方法でのチュートリアルを書きましたが現状での改訂版ということでもう少し踏み込んだところを解説します。
拡大できる画像にはカーソルを合わせると虫眼鏡に変わりますのでクリックして下さい。(JSがOFFなら普通に拡大表示できます。)
とりあえず前回のチュートリアルを全部読んでから続きに進んで下さい。
読み終わりましたでしょうか?では全部忘れて下さい。
さ、行きますよ。
クリッピングマスク
今回は主に毛先の処理についての説明ですので、上半身のみを使います。
髪の毛に輪郭線がない、髪の毛の周りにぼかしがある(境界がはっきりしない)、色が複雑でないと教材には最適。
では始めましょう。Photoshopで画像を開いて下さい。
バージョンとかそう言う細かいことは忘れろ。
開いたら舌の根も乾かぬうちに背景レイヤーのロックを外します。
[背景]レイヤーをダブルクリックです。

名前とかはいっそ無視してOKします。日本人らしく。レイヤー0という名前になります。
では背景レイヤーのことは忘れて先に進みます。
多角形選択とか変態じみたツールを使わずに今回はペンツール
を使います。
ペンツールの使い方については死ぬほど長くなるので割愛します。
消しゴムを使っている人は好き勝手にやって構いませんが、後の項でちょいとやり方が変わってきます。
シェイプレイヤーを作っていきます。

ペンのオプションで左側がシェイプレイヤー、真ん中のがパスのみです。
シェイプレイヤーの実態は塗りつぶしの画像+ベクトルマスクですが、ただのパスか塗りつぶしがあるか、位の認識でいいです。そんなモンです。
パスも後でベクトルマスクにできるので本当はどっちでも良いです。
私は[Ctrl]+クリックで選択範囲にもできるしクリッピングマスクを使う都合上シェイプレイヤーにしています。
パスを描き始めたらシェイプレイヤーが新規作成されるので、塗りが鬱陶しくて見えづらい場合はレイヤー0とシェイプレイヤーを入れ替えるか、シェイプレイヤーの不透明度を0にして下さい。パスだけが見えるようになります。
髪の毛の先が背景に食われているので、どこまでが髪の毛かハッキリ分かりません。
想像で毛先まで描きましょう。なめらかで自然な曲線が描けるのがパスの利点です。うまいことトレースすれば毛先の太さとか悩まなくて済みます。

シェイプレイヤーが完成した状態です。
レイヤーはこんな感じです。

試しにクリッピングマスクを作ってみます。
クリッピングマスクを使うことで上のレイヤーを下のレイヤーの形で切り抜いたように表示させることが出来ます。
勿論解除できるので元絵に影響はありません。
[背景]レイヤーを選択した状態で[Ctrl]+[Alt]+[G]です。
ね、簡単でしょ?
クリッピングマスクを設定するとレイヤーの横に矢印がでます。

境界のハッキリした画像であればこの方法でキレイに切り抜けます。
クリッピングマスクはシェイプレイヤーでなくてもどんな形の画像でも適用できますが、シェイプレイヤーであればどれだけ拡大しても縮小しても境界線がキレイに保たれます。
じゃ、[Ctrl]+[Alt]+[G]で解除して下さい。
今回の目的は切り抜いた後の処理です。マスクに濃淡を加える必要がありますのでベクター画像は不向きです。
毛先の塗り直し
髪の毛が背景に食われている部分を本来の色に戻してやります。
では前処理です。
レイヤーは現在この状態です。

シェイプレイヤーを[Ctrl]+クリックして選択範囲にします。
もし前項を飛ばして消しゴムを使って直接画像を消したならレイヤー0を[Ctrl]+クリックで選択範囲を作ります。

この状態でレイヤー0を選択し、[レイヤー]タブ下、「レイヤーマスクを追加」
をクリックします。
クリッピングマスクと同じように選択範囲の形に切り抜かれました。
勿論見えなくなっているだけなのでレイヤーマスクを解除すれば元に戻ります。
レイヤーはこうなっています。

レイヤー0の右側に白黒のサムネイルができました。これがレイヤーマスクです。
ちょいと[チャンネル]タブを開いてみましょう。

一番下、「レイヤー0マスク」が追加されています。
これをアルファチャンネルと言います。RGBの色情報とは別に、画像の透過情報を保持しているチャンネルです。
「レイヤー0マスク」を表示し、他のチャンネルを非表示にします。

前述の通り、これは透過情報のチャンネルです。
白い部分が可視、黒が不可視領域です。このチャンネルをレイヤーに適用したモノがレイヤーマスクです。
クリッピングマスクと違いベクター画像ではないので拡大縮小によりエッジも変化しますが、自由に濃淡を設定できます。
本筋に戻ります。 [レイヤー]タブに戻り、レイヤー0を選択してRGB表示に戻してやります。

透過部分がわかりやすいように、レイヤー0の下に背景となるレイヤーを作ります。
単色じゃない方がいいです。

いよいよ塗りにはいります。
レイヤー0を選択して下さい。
この際、左側のサムネイルをクリックして下さい。右のレイヤーマスクをクリックするとレイヤーマスクの編集になります。
※この作業は直接画像に手を加えますので不安ならレイヤーをコピーしておいてください。
ブラシツール
を使います。
ぼけ足のあるブラシを選択して下さい。

こんな。私は不安なので流量を一桁〜15位で作業します。
スポイトツール
で髪の毛の色をサンプリングして塗ります。髪束一本につき一色で構いません。
クソデカいブラシでぐりぐりっとテッキトーに塗ります。

レイヤーマスクには影響がないのではみ出すとか一切気にしなくて良いです。
単純にマスクで抜いたモノに比べて輪郭が無くなりました。
良いとか悪いとかはともかく、元絵に輪郭が無いのでこれが正しいと思います。
画像はどうなっているでしょうか。
レイヤーマスクを外してみます。

レイヤーマスクを右クリックし、「レイヤーマスクを使用しない」を選択することで一時的に解除できます。
戻すときは逆です。
ぐっちゃぐちゃです。
でもレイヤーマスクのおかげで見えません。臭いものに蓋をするのです。
じゃ、戻して下さい。
ここで管理人がちょっとムラムラしてきたので手淫をしてきます。
毛先の透過
スッキリしたところで先に進みましょう。
毛先の透過です。髪の毛の先がどこまでか分からず背景と同化しているため、クリッピングマスクの項では予め長めに髪の毛を描いておきましたが、今度はその毛先を半透明にして背景と同化させてやります。
ここでアルファチャンネルが出てきます。
[チャンネル]タブでレイヤー0マスクだけを表示して編集できるようにしておきます。
ではおさらい。白い部分は可視、黒い部分は不可視です。
というわけで灰色にしてやれば半透明になります。
アルファチャンネルはグレイスケールの画像と同様好き放題編集できるので、ブラシツール
で毛先を黒→灰のグラデーションにしてやります。

毛先の塗り直しの項と同様、ぼけ足のあるブラシを使い、黒で毛先を塗っていきます。
こうすることで先端に行くに従い透明度が上がっていくことになります。
レイヤーの方に戻ります。

背景の緑色と同化しました。

背景を変えれば当然そちらの色にとけ込みます。
毛先の透過は以上です。
髪の毛の光彩
髪の毛の光彩です。多くの場合は必要ありませんがこの際なので続けます。
レイヤー0をコピーしてします。
そのレイヤーをレイヤー0の下に移動し、レイヤー0は非表示。

コピーしたレイヤーを右クリックし、「レイヤーマスクを適用」をクリックします。

これでレイヤーマスクの形で"切り抜かれた"状態になります。"切り抜かれたように見える"訳ではありません
髪の毛の部分だけ残してばっさりとやります。

レイヤー0を表示し、コピーレイヤーを選択します。

「ぼかし(ガウス)」をかけます。

パラメータは"12"にしました。
ぼかしレイヤー1枚では若干弱かったので今回は2枚重ねます。
ちょいと光っているようにも見えませんか。
光彩は単体のレイヤーなので消すも透明度を上げるも自由自在。
髪の毛の輪郭もぼかしてみる。
まだ輪郭の主張が激しい気がします。
試しに輪郭ごとぼかしてみましょう。
毛先の透過と大体同じようなものです。
ぼかしツール
を使ってアルファチャンネルを編集します。

強さ100%で。
直後の状態のスクリーンショットを取り忘れたので次の項に進みます。
どうせもうすぐ終わりです。
噛みつく
最後になりますが、いつものように余計なことをします。

腕が光っているのが気になる。
何故なら管理人がロックだからです。世の中の全てに反抗し触るもの皆傷つけたいからです。
何で光っているんですか?ジャケットを見れば分かります。光が一部差し込んでいるからですね。
でも切り抜いた後ではそんな文脈は読み取れません。直します。
焼き込みツール
を使ってテキトーにビャっとやります。
範囲:中間色、露光量:50%くらいで1回なぞるくらいです。

あっという間にこの黒さ。
左の耳(?)とかもやっておきます。
本当は髪の毛にも同様に差し込んだ光が直撃しているはずなのでもう少し暗い色になるような気がするのですが、そのままにしておきます。
その方がカッコイイからです。別に不自然でもありませんし。
完成
お疲れ様でした。
完成品のpsdファイルを置いておきますので参考にどうぞ。
